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大好きな故郷「奈良」

DATE  2021.07.01

小さいころから何度も訪れたふるさと、「奈良市」に滞在していました。

 

奈良公園には不思議な魅力があります。

 

ここでは古代の空気がまだ少し流れているような気がして、

他の場所とは少し違う独特な時間の流れを感じられます。

幼い頃にその世界に入りこんでいたことがより一層、その世界を狂おしく愛おしく感じさせます。

奈良の空気に当時の記憶が入り混じって、どこか温かい懐かしさがあるからかもしれないですね。

ここにいると色んなイメージが湧き上がってくるので、

奈良にいると毎日散歩したくなります。

奈良に残る鹿の伝説やユニークな民話を読むとさらに深く奈良の世界に入り込めて、

民話の登場人物と会話してるような、まるでタイムスリップしたような気分になります。

また、奈良市街から東へ車で1時間弱ほどの場所に柳生新陰流の柳生一族で有名な剣豪の里「柳生の里」という集落があります。

柳生宗厳が修行中に天狗を切ったと思ったら岩が真っ二つに割れていたという伝説が残る「一刀石」が有名ですが、この一刀石がある天乃石立神社は自然の中にできた巨大な岩そのものを神さまとして祀る太古の自然崇拝を感じられる場所です。

本殿や社がないところがより一層神聖な雰囲気を醸し出しています。

今回はさとやま民泊もされている「奈良柳生邸」で竈でごはんや味噌汁を作る「おくどさん」が体験できるという話を聞き、伺わせて頂きました。

自分が描こうとしているものを「実際に触れて使う」ことはとても大切なことですね。

ここでは、奈良の地域おこしのことを詳しく聞かせて頂き、地域おこしの仕事に興味のある自分にとって、とても参考になりました。

今はふるさとの作品『ずっと変わらないもの』を制作中ですが、奈良滞在が制作において大きなイメージと助言をくれました。

奈良で感じたものをひとつひとつ作品へと昇華させていきたいです。