ご縁
DATE 2021.09.13
吉野でまたひとつ、陸が繋いでくれたご縁。
去年までリュウくんという黒柴犬を飼っていたという大学生。
ちょうど年齢が近く小さい頃からずっと一緒に育ってきたから、
ひとつひとつの細かいエピソードがよく似ていました。
散歩を面倒くさがったり、
喧嘩をしたり。。。
「もっと見て、世話してあげればよかった」と僕が一番後悔している部分でも。
まれに、「そばに置かせて欲しいです」とメールやSNSでメッセージを頂いたり、こういった出会いが訪れます。
それは、描いてきて本当に良かったと心から思える瞬間ですが、
ひとつひとつが、陸が繋いでくれた大事にするべきご縁であり、
またその方の愛犬と陸とのかけがえのないご縁だと思います。
この本は大切な存在を亡くされた方にとって、「読むのがしんどい」本なのかもしれません。
僕自身もこの本を開くのは辛く勇気がいります。
しかし、やはり時間が経てば痛みや悲しみ、温もりは感覚としては薄れてしまうものだと思います。
だからたとえ一年に一回でも、開いて思い出してあげることが必要だと強く思います。
大切な存在が一生を通して自分に与えてくれた、学びと温もりを忘れずに生きていくために。
この本を手に取って頂いた方にとって、
そんな一冊になれていれば嬉しく思います。